33/specimen
【 specimen 】
標本の中に収められて入るけれど、収まっているのは死骸ではなく私なので、留めているピンは簡単に抜けるはずなんだ。
これはこの一枚で完成じゃなくて、ちゃんと羽化させようと思ってる。自分の作品は、自分が発信するものは、全部自分自身を投影しているし、全部自分自身が投影されてしまっていると思う。
この作品を作ることで、この作品を思いついた数年前の自分自信を救ってあげたいなと思ってる。
この写真は自分の部屋でストロボ一灯で撮影。SB900と有線のリモコン使用。
SB900↓
http://www.nikon-image.com/products/speedlight/lineup/sb-900/
specimenはAFのない35mmで置きピンで撮影。
2枚目の両端の写真も、本当はテザー撮影したかったんだけどパソコンと繋いでもD810を認識してくれなかったんで、AF50mmのレンズで撮影。
自分で書いておいてなんだけど、救ってあげたい、って、「あげたい」、って、なんて上から目線な気持ち/言葉なんだろう。自分で書いていてあんまり気持ちが良くないけれど、そんな言葉がなんでか 今の私の持っている言葉の中で一番似合う。
嫌いだった言葉もどんどん嫌いでなくなってくる。ふいに自分の言葉の中に紛れ込んでくる。もう23年生かしてもらっているから、自分の感情の幅は広がり、自分の知識の量も増えていく。だから同じ言葉でも捉え方が変わっていく。ずっと前に「してあげる」って言ってくれた人達はこんな気持ちで言ってくれてたんじゃないかなと思って少し申し訳なくなった。
裸は勇気がいるとか、そんなものの前に、自分自信を発信するそのこと自体が私にとってはすごく勇気がいることだ。何をしようと何を撮ろうと きっと全部セルフポートレートだ。
specimenの作中の線は、私を留めている糸だけれど、実は私には世界はこうやって全て糸で繋がっているように見えている。
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