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ジュエリー紹介ブログをやるとか言っておきながらちょっと脱線。面白い本があったので紹介したい!
モノクロ×Photoshop 陰影が生み出す美と感動
著者 ヴィンセント・ヴェルサーチ
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タイトル通り、モノクロ写真についてやその作り方が書いてある本。
ただこの本の面白いところはそういうテクニックの面だけではない。この本の大前提は、「この本はマニュアル本ではない」「辞書を丸暗記しても、自分の主張があるとは言えない」ということ。
あと、著者の心持ち、言葉遣いが好き。
「...特に誰に対するでもなく、大きな声で「こんにちは、私の名前は(あなたのフルネーム)です」といってみましょう。一呼吸置きます。今度は、もう一度大きな声で「こんにちは、私の名前はイジー・スミスです」と言ってみましょう。あなたの名前がイジー・スミスでない限り、この2つの発言に対する感じ方には違いがあるはずです。おそらく前者は違和感がなく、個人的な感じがしたのに対し、後者はむなしく感じたのではないでしょうか。違いは、本当の名前にはあなたという実体が宿っていて、後者はあなたにとって意味のない単なる言葉だということです。これは、あなたの名前はあなた個人の象徴であり、この瞬間までにあなたが経験してきた全てのことを表すものだからです。自分の名前を、あなたのこれまでの言動すべて、これまでみて感じたことすべて、そして人生で学んだことすべてを包含する、形のあるものとして考えてみましょう。あなたの画像の形には、まさしくそうしたものが含まれているはずです。...」
「...最終的に、私たちはフォトグラフィというガラスの天井と金メッキの檻に突き当たります。つまり、きれいな写真(技術的には優れているものの創造性に欠ける美)を作成するためのテクニックです。そして、作品や自分自身、そして思うように作成できない画像に不満を募らせるようになります。私たちは創造的世界の旅人なのです。」
「...テクニックのためのテクニックを重視するのはやめて、ただ単に見るのでなく、見るとはどういうことかを知りましょう。それは、一巡して自分の中に創造的な声を見出すことにつながります。テクニックが単にディティールに過ぎないことがわかれば、見る人の世界を変える画像を自由に作成できるようになります。
常に変化し続ける浜辺になりましょう。あなたの人生の詩的な瞬間を捉えた画像を作成すれば、それはあなたを魅了したのと同じように、見る人をも魅了するでしょう。...」
まだ半分も読んでいなくて、chapter8まであるこの本のchapter2までしか進んでいないけれど、その中からテクニックを一つ実践してみようと思う。
【彩度を下げるアプローチのバリエーション_[色相・彩度]調節レイヤーと[カラー]描画モード】
[カラー]描画モードは、基本色の輝度と合成色の色相・彩度を合成してカラーを作成する。これは画像内のグレーレベルを保持し、モノクロの画像の彩色やカラー画像の色つけに役立ちます。つまり、[カラー]描画モードは下のレイヤーの明るさを保持し、上のレイヤーの色相とカラーを採り入れます。
今回は実家のお風呂場の写真を使ってやっていこうかなと思います。
Photoshopを起動...
...終わり!
つまり何が言いたいかというと、
画像を開いて最初に彩度を-100にしてトーンカーブで調整するよりも、カラー情報がまだ残った状態で調節を始めた方が画像劣化も少ないし、細かい調節もできるしいいんじゃない?
ってこと。
[HSL/B&W]で各色ずつ調節する前のコントラスト等は、今回のやり方で、[露光量][トーンカーブ]だけでなく、[カラー]描画モードにした[色相・彩度]レイヤーである程度調節した方がいいんじゃないかな。
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