17/afewsecondsbefore
FUJIFILM X-Pro2
ゲットしました!!
以前からタツさんからX-T1を貸していただいていたのですが、なんでX-T1のままでなくX-Pro2が欲しくなったのかというと、
まず、見た目!!
X-T1に比べてだいぶ男らしいデザイン。最高だ!
X-T1との違いは、まずはフィルムシミュレーション。
ACROS
ACROS用に、新しく設計されたトーンカーブは既存の”B&W”に対し、ある特徴を持っている。まずミドルからハイエストでは、やや硬いトーンカーブを描く。このことにより、ディティールがより浮き立ち、写真全体をスッキリとシャープに見せることができる。しかし、トビやすくなるわけではない。InputとOutputのハイエストは同じ位置にある。そう、D-Rangeは変わっていないのだ。
次に着目すべき部分は、シャドー部分だ。
やや硬いトーンカーブだったミドル・ハイエストに対し、逆に寝かせた柔らかい階調のトーンカーブになっている。つまり、シャドー部分は、逆に”粘る”よう設計されている。実は、シャドー部にこそモノクロ表現の真髄が詰まっていると言っても過言ではない。緩すぎても”締まりがなくなる”し、固くしすぎても”奥行きがなくなる”。絶妙なシャドー表現あってこそのモノクロームなのである。
やや硬いトーンカーブだったミドル・ハイエストに対し、逆に寝かせた柔らかい階調のトーンカーブになっている。つまり、シャドー部分は、逆に”粘る”よう設計されている。実は、シャドー部にこそモノクロ表現の真髄が詰まっていると言っても過言ではない。緩すぎても”締まりがなくなる”し、固くしすぎても”奥行きがなくなる”。絶妙なシャドー表現あってこそのモノクロームなのである。
ーーーーACROSの”質感”を生み出しているのは、まるでフィルムで撮影したかのようなナチュラルな”粒状感”にもある。
B&Wとは違う、モノクロームのフィルムシミュレーション。B&Wと何が違うかと言うと、階調の豊かさと、シャープさ、そして粒状感。
「ハイライトの粘り、シャドウ部の階調の豊かさ、どちらも捨てないで、尚且つ写真の中で主題が明確である。そしてノイズが、乗っているのではなく、粒状感で表現されている。」
私はモノクロームの写真を撮るときにこの項目を求めてきた。
先日のソールライター展でプリントされた写真を見ても思ったことだが、
「モノクロームであれカラーであれ、トーンが統一されている」
「雑音ではない美しく自然なハイライト部の粒状感」
これは、私の使うデジタルのカメラに置き換えると、どこで生み出せるのだ?と。
ACROSは、その理想に近づけるフィルムシミュレーションだと思う。
この二枚はほぼ同条件で撮ったもの。時間差が少しあり、自然光で撮っているから光量さは少しあるが、、
まず粒状感。
ノイズ ではなく、美しい粒状感。
シャドウ部の階調はB&Wに比べ、より豊か。
現像の段階でもっとコントラストを強くするにしても、撮りの時点でACROSにしておいたほうが、できることが広がると思う。
私の中でしっくりきている表現で、「コンプがかかったハイライト」
ハイライト部の階調は残っているけれど、まぶしくない
でもシャドウ部とのコントラストはついている
っていうのを今まではずっとトーンカーブで調節していたけれど、X-Pro2の場合はある程度カメラ内で作り込めるし、そのほうが美しい粒状感が乗ってくれた。
どう作り込めるかというと、調節できる項目にある。
X-T1は、
ハイライトトーン < -2 ←→ +2 >
シャドウトーン < -2 ←→ +2 >
カラー < -2 ←→ +2 >
シャープネス < -2 ←→+ 2 >
0含めて全項目5段階調節ができたが、
X-Pro2は
ハイライトトーン < -2 ←→ +4 >
シャドウトーン < -2 ←→ +4 >
カラー < -4 ←→ +4 >
シャープネス < -4 ←→+ 4 >
振り幅がこれだけ増えている。
Film Simulationの世界#2 クラシッククローム
Tightな雰囲気にするために、アンダーめの露出で撮影することもあるが、そうするとハイライトもシャドーも等しくアンダーになる。しかし、写真全体の雰囲気をTightにしたいならば、実はシャドー部分だけをアンダーにするほうが良い。そして、むしろハイライト部分はそのままにしておいたほうがよい。被写体の立体感が出てくるし、テクスチャーの表現も残り、より際立った印象を与えられる。
X-storiesのクラシッククロームの部分からの引用。
上に載せた5枚の写真は、そもそもの露出はアンダーにせず、シャドウ部を+にしてコントラストを調整している。トーンカーブをS字にするのではなく、シャドウ部だけを締めている状態。
このカメラはX-T1に比べても、すごく高画質になった。その分、シャープに写り過ぎているように感じる。
そこをこだわるには、絞りやss、露出、撮る位置、、いろんな視点からアプローチする必要があると思う。大変だ。。
下2枚は中一光学50mm
X-T1、X-Pro2といえば気になるのは操作性ですが、、、
なんで???
このダイヤルの作りはスタンダードなのかな?
isoを変えるときに必ずssを二段くらい変えてしまうんだけれども。
二重になっている円の外側を持ち上げて回すとiso、
二重の円を一緒に回すとss。
正直、X-T1同様、慣れるまですごく時間がかかった。
けれど、そもそもこれはそうやって使うカメラなんだと思う。
(B&WじゃなくてACROSで撮ったらこう見えるかな?)
(ASTIAで撮ったらどう見えるだろう?Velviaで撮るなら明るめに撮ろうかな)
(露出をアンダーにしてシャドウをマイナスにしてみようかな?)
(モノクロームじゃなくてクラシッククロームで撮ってみたら、モノクロームのような感覚でカラーの写真を作れるかな?)
X-Pro2は、撮る数秒前の時間を存分に楽しむためのカメラだと私は認識している。