投稿

3月, 2017の投稿を表示しています

9/IntervalOfBreathing

イメージ
生きている/生きていないっていう話 『この写真は止まっている』『この写真は死んでいる』『これは動きがある』 これを言葉にしてもなかなか理解するのは難しい。けれど、それについてよく考えるとこう思ってくる。『私はその切り取った瞬間を本当に尊い一瞬だと思えていたのか?』 これは本当に難しい話だと思う。 例えば、バンドのライブで、ギターボーカルが30分中20分はスタンドに取り付けられたマイクの前で歌っている予定だ。で、その時間のうちに写真を撮ったとする。 例えば、そのライブの3曲目は、今まで通りならサビの終わりでメンバーが全員でジャンプする。ある程度のカメラのセッティングはしておいて、それを待って撮った。 マイクの前で歌っている時間は20分間。それは、一瞬の出来事ではない。 ジャンプをするのは予定に含まれている。トラブルがなければ行われる。 本当にそうだったとしても、その条件が揃ったとしても、写真が『生きている』『死んでいる』という差が生まれている。 その理由は、私は、『尊い一瞬だと思って撮ったか』、という撮影者の心の持ちようだと思っている。         予定通りになろうが、今まで何度も体験していることだろうが、これから目の前で起こる出来事を一瞬の出来事の連続だと考え、 虎視眈々と 狙っていたか/どうせこれから20分間は同じ場所で同じことをしているからいつ撮ってもいいやと特に何も考えずにいたか この考えを持つ人の間にはすごく深い溝がある。でも、前者の考えを持っている、と当然みんな言うと思う。 その真偽は、写真を見ればある程度わかる。それは、同じ事象を撮ったものであってもクオリティーの差が目に見えてわかると言うこと。 なんでかと言うと、前者の考えを持つ人は、その一瞬一瞬を逃さないように準備をする。 その事象がもし起こった時にどう撮るかを考え、レンズチョイスを考え、 カメラのセッティングを調節し、撮るポジションを考え、、 後者は一瞬を一瞬だと考えていないわけだからその準備が当然遅い。というより考えていないと思う。 だから、備えている人/備えなかった人で差が出るのは当然。

8/BottomlessNightDiver

イメージ
私の話をします。 昔から音楽は大好きで、小学生の頃からtvkのsakusakuという音楽番組を毎日見たり、ライブハウスに連れて行ってもらうことが多かったです。音楽好きは親の影響ですが、スラッシュメタル好きは受け継いでいないです。 中学3年かそこらで、The Movie Archivesっていう最高にかっこいいバンドと出会い、そのバンドを撮っているカメラマンとも出会った。 バンドの写真を撮る人がいることを初めて知った。 カメラマンに漠然と憧れを抱いたのはその時。 mixi全盛期だった時期の話。カメラ女子ってワードも出始めの時だったかな。 師匠のタツさんと出会ったのはそのだいぶ後。母親の好きなGARIってバンドを見に行った時にいたカメラマンがタツさんで、どんなカメラを買ったらいいか聞きたくて声をかけた。実際交流があったのは私がカメラを買ってもらってから半年後。 ちなみにTMAのカメラマンさんにはCanonを勧められ、タツさんからはNikonを勧められたが結局私はPENTAXを選んでいます。K-5はいいカメラでした。。。 実は、私とタツさんの間で、じゃあ君は今日から僕の弟子ですよ。とかって会話は一回もないです。 もっと正直に言うと、誰かの下でずっとやって行こうって気持ちはつい最近までなかったです。 私は、ずっとバイトを続けたままでもいいから自分の好きなバンドの写真を撮り続けていたかったし、それ以外にやりたいこともなかった。音楽中心の生活をしていきたいと思っていた。どれだけギャラが安くても、どれだけ予算を回してくれなくても。 そんな生活でやっていけないなんて、頭では十分理解していた。 タツさんと会うのは毎回すごく辛かった。 自分のダメな点、ダメだと考えもしなかったところがどんどん目に見えるようになっていく。一人の時でもそれを考える。考える。考える。。叱られ教え諭される。。自分が何もできず、なんの力にもなれないことを確認させられる。 すごく乱暴な、愛情のない書き方をしているけど、実際本当にこう思っていた。 でもなんでこの5年間投げ出さなかったかって言うと、多分逃げなかった記憶が欲しかったからだと思う。 すごく辛いけど、本当に辛いけど、これを

7/at the top of the stairs without end

イメージ
まずご報告が二つ。 OLYMPUSのプロ会員としてプロサポートして頂く事になりました。   OLYMPUS Website   https://www.olympus-imaging.jp 私が持っているPEN E-P5 26日にプロ会員登録のため新宿のオリンパスに行きました。 しかも現時点で日本で最年少のプロカメラマンでした。びっくり! 合わせてご報告させて頂くと、私今年の1月1日からAZUMA Tatsuyaさんの会社に正社員として入社いたしました。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は18歳くらいの時からTatsuさんのアシスタントとして活動していました。この話は詳しく、次のブログで書きます、、、 今年新卒の人と同い歳となったタイミングで入社を決定いたしました。 今まで私の周りには優しい人ばかりが隣に居てくれたように思います。 できないことばかりなのはわかっても、何ができないのかもわからない、考えられない。そんな時から寄り添ってくださった。できることが少しづつ増えてきて、できてない部分を自覚して、失敗して失敗して、失礼なことをして悲しい思いをさせてしまって、それでもチャンスをくださった。道を教えてくださり、道を逸れそうな時は納得するまで説明してくださり、背中を押してくださった。 自称でなく、他称になりました。 オリンパスプロ会員 プロカメラマンとしてより一層、誠心誠意努力を重ねます。 そして2つ目のお知らせ。 この度、私とtatsuさんの作品を紙からプリント、額装までこだわったオリジナルプリントを tailor photo (テイラーフォト)という名義でオンラインにて 販売する事となりました。 それに先駆けまして、official Instagramを作りましたので是非チェックして見てください。 @tailorphotolabo https://www.instagram.com/tailorphotolabo/ Instagramでは私miyuhiramotoとAZUMA Tatsuyaの、スナップを中心に二人の世界観が伝われば、、と思っています。